おめでとう!恵まれたメグ!
おめでとう!恵まれたメグ!
昨年結婚した一人の卒業生が、初めての赤ちゃんを修道院に連れてきてくれた。付き添ってきたお母さんも同じく学園の卒業生で、彼女にとってはうれしい初孫だ。
「シスター、無事に生まれました。女の子です」と言うメールを受け取った時、「それはよかった。おめでとう!」と軽く済ませていたのに、「今日、1時過ぎにうかがいます」と言うメールが届くと、私は朝からそわそわと落ち着かなくなった。
五ヶ月に成長したメグ(恵という名前から愛称になりかけている?)をおぼつかないやり方で抱いた時、メグの力強い命の流れが私の中を閃光のように走った。「すごいよ、メグ、すごいよ、メグの命の力すごいよ」斉藤孝先生なら、そう叫ばれるのだろうか。私は叫ばなかったけれど、説明のつかない神秘的な幸せに包まれた。目の前にいる卒業生を本当に愛(いと)おしく思った。
一人の尊い命の誕生は世界を変える。計り知れない可能性がそこに約束されているのだから。「おめでとう!恵まれたメグ!」
8月15日 シスターアンミリアム木村