ぬいぐるみ
ぬいぐるみ
病院の待合室で詰め物がすっかりなくなって汚いぼろ雑巾のようになったぬいぐるみをいとおしそうに顔に押し当てているおばあさんを見ました。長いしっぽがありましたので猫か、イタチのようなぬいぐるみだったのでしょう。うっとりとしたそのうれしそうな表情からそれがどれほど大切なものであったかと思わされました。
私たちを救うため、十字架上で全身血だらけになって惨たらしい死を遂げられたイエス様を、あのおばあさんがぬいぐるみを大切にしていたように私達は愛情をこめて大切に思っているかしらと思いまました。
「キリストは十字架にかかって自らその身に私達の罪を担ってくださいました。私達が罪に対して死んで義によって生きるようになるためです。彼が刺し貫らぬかれたのは私達の背きのためであり、彼が担ったのは私たちの罪であったのに。」ペテロの手紙2章より。
私達がイエス様の十字架の死の意味をしっかりと受けとめられますようにと願います。
(シスターパトリシア久野)