1. HOME
  2. ニュース
  3. シスターの散歩道
  4. イスラエルの旅より     その四

ニュース

イスラエルの旅より     その四

シスターメリー・パトリシア久野

 ホテルのすぐ近くにシナゴグ(ユダヤ教会)があると聞き、夜出かけました。

そこで会った青年からいろいろな話を聞いていましたが、しばらくすると、礼拝が始まるから外に出るように言われました。ユダヤ教の者ではないからだと思っていましたが、外には12月の暗い夜の寒さの中、数名の女性が立っていました。女性は建物の中に入れず、外で礼拝にあずかるということでした。
その青年にお礼を言うため神父様が手を出されると、笑顔で握手をしてくれました。続いて添乗員の方(女性)が手を出されると、その青年は、一旦出しかけた手をサット後ろに引っ込めました。
一同は唖然とし、シナゴグを後にしながら女性は憤慨し口々に言いました。
「あれはいったい何!女性とは握手しないなんて、女性蔑視だわ」
「そうよ、寒い中、外に立たせたままで!」
「一体 誰から生まれたと思っているの!」
「あれでよく結婚するわね!」などなど、女性は強いのです。
すると神父様がポツリとおっしゃいました。
「いや、あれは慎みでしょう」
「え?慎み???」
「‥‥ふん!弱いのね」
「弱いということを暴露しているようなものね!」女性の気持ちはなかなか治まりません。
でも、その時、後ろの暗闇の中からあの青年の大きな声が響いてきました。
「メリー クリスマス!」と。
私達も闇の中で振り返り、大きな声で返しました。
「ハッピー ニューイヤー!」と。
姿も見えない暗闇の中で交わされた挨拶でしたが、互いの宗教に対する思いやりのある挨拶になりました。  その瞬間に胸の中がスッと明るくなりました。

「彼(キリスト)はご自分の体によって二つのものを分けていた壁を倒し、人を隔てていた壁すなわち敵意を取り除き二つのものを一つとされた。」  
エフェゾ人への手紙より

確かに、主キリストの名のもとに人々は和解し一つになることができるのです。

宇宙を創り、私達一人ひとりをお創りになった神様が、人として地上にいらっしゃる時、その場としてお選びになったユダヤの国‥‥その国の方々と仲良くなりたいと思いました。

(写真は、歎きの壁‥‥ダヴィデの壁と人々)