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世界との関わり
―国際性―

世界との関わり―国際性―

国際性は本会の霊性を支える柱の一つです。現在、約2500名の会員がヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ・カリブ海地域、アジア太平洋の30ヶ国で様々な教育分野での奉仕に携わっています。

総本部はローマにあり、国際修道会の一致の中心です。5年に一度総会を持ち、世界情勢を分析し、会としてどのような生き方を選び、どのニーズにどう応えるかを決定します。例えば、修道会として『正義・平和と被造界の統合』に関わるシャロームネットワークを立ち上げたのは1992年の総会でした。また、1993年には国連の経済社会理事会に対して協議資格を持つNGOとして登録され、修道会のネットワークを通して地球規模での政治経済の動きに福音の価値観をもって影響をおよぼすものとなることを目ざしています。

現在北米にはアトランティックミドゥウェスト(AM)管区とセントラルパシフィック(CP)管区があり、日本はCP管区に属しています。国や文化を超えて一つの管区を構成することは、言語も違い、私たち日本人にとってはチャレンジですが、同時に多様なものが一つになる豊かさの体験でもあります。私達ノートルダム教育修道女会会員は、グローバルな視野を持って、祈りと共同生活、使徒的奉仕の統合を目指しています。

2016年の夏から、シスターになる前段階の修練院がローマに置かれることになり、世界中から、様々な言語を話す志願者がローマに集まることになりました。修練院での共通語は英語です。言葉の違いは日本人にとっては常にチャレンジです。けれども、今日では、英語がインターネットで世界を結ぶ共通語ですので、英語でのコミュニケーションを可能にする努力はこれまで以上に必要になっています。多様性の一致は今後の地球社会にとってチャレンジであり、また豊かさの恵みでもあります。共同体も、使徒職現場も、今後ますます多文化になることを考えると、多文化共同体の中で修練期を過ごすことは、たとえ苦しくても将来的に。有意義なことでしょう。

2017年から、北米の有期誓願者は年に一度集まり、共に学び、祈る機会を持っています。日本人にとってはまたしても言語のチャレンジがありますが、北米の有期誓願者にとっても、言語は同じ英語ですが、カナダとアメリカ、アメリカの東海岸、南部、中西部、西海岸は文化が異なるので、他の文化を知ることは良い体験になるでしょう。