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全ての人への教育

シャローム・ネットワーク

キリストの愛に促されて、私たちは教育を志す奉仕によって使命を果たすことを選ぶ。

私たちにとって教育とは、神の似姿に創られた1人1人の可能性を完全に開花させ、その賜物を、この世界を築き上げる方向に導くことである。(『YAS』会憲22)

各個人にとっての、そして全ての人のための教育を受ける権利は、1948年の国連人権宣言26条に明言され(508言語に訳されています)、また、1979年の「女性に対するあらゆる形の差別を終わらせる会議」(英語、スペイン語)、や1990年の「子どもの人権についての会議」(英語、スペイン語)で再び確認されています。この度、この約束は国連の「持続可能な開発目標」#4《すべての人への教育》として再び取り上げられています。

持続可能な開発目標4:質の高い教育をみんなに

ターゲット(具体的目標)

この目標に向けて、良い意向をもった多くの人々が、かなりの努力を傾けているにもかかわらず、男女共に、あまりにも多くの子どもや大人が、いまだに質の高い教育を受ける機会に恵まれていません。

  • 12年間の無償の義務教育が保証されている国は、5ヶ国中1ヶ国にも満ちません。
  • 148ヶ国のうち半分以下の国で、飲料水が提供できている小学校の数は4分の3に満ちません。
  • 世界的に見れば、小学校教員の86%が資格を持っていますが、以下のように、教員の有資格者の割合は、南 部では低くなっています。アジア南部(77%)、カリブ海地域(70%)、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国( 62%)
  • 概ね高所得の国々においては、最低限の識字レベルに達していない成人の割合は19%でした。合衆国では、 最低限の基本的計算力レベルに達していない成人の割合は29%でした。
  • 66%の諸国だけが、小学校教育における性の平等を実現しており、中学レベルでは45%、高校レベルでは 25%となっています。(地球規模での教育監査報告書2017~2018より)

私たち一人ひとりに、持続可能な開発目標達成を助ける責任があります。
以下の10のターゲット(具体目標)を用いて、質の高い教育を保証するための行動を考えてみてください。

  • 目標4の1

    2030年までに、全ての女子と男子に無償の小学校及び中等教育を保証する。

  • 目標4の2

    2030年までに、全ての女児と男児が質の高い就学前教育を平等に受けることを保証する。

  • 目標4の3

    2030年までに、全ての女性と男性が、適切な技術教育、職業教育、または高等教育を平等に受けられるよう保証する。

  • 目標4の4

    2030年までに、経済的成功につながる技術をもつ人の数を十分に増やす。

  • 目標4の5

    2030年までに、教育におけるすべての差別を取り除く。

  • 目標4の6

    2030年までに、すべての人に読み書きそろばん力を保証する。

  • 目標4の7

    2030年までに、持続可能な開発と地球市民としての意識と知識を身につける教育の普及を保証する。

  • 目標4のa

    誰もが使える安全で教育に適した学校の建物を建て、またこの目的に則して既存の建物を改築する。

  • 目標4のb

    2030年までに、発展途上国における高等教育のための奨学金を持続的に拡大する。

  • 目標4のc

    2030年までに、発展途上の国々における資格ある教師の人数を確実に増加させる。

祈り

知恵の霊よ、私たちの目を開き、
学びたいと切望しているあなたの民のニーズを見させて下さい。
私たちの耳を開き、真理に飢えているあなたの民の叫びを聴かせてください。
私たちの心を開き、あなたを渇き求めている民の想いをしっかり受け止めさせて下さい。

私たちが福者テレジアとマザー・キャロラインの展望に忠実であり続け
世界を変容させる福音の呼びかけを新たに理解することができますように。アーメン。

2030年までに、すべての人に質の高い教育を
Education 2030. UN
Photo/Rick Bajornas