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ニュース

年: 2010年

名前  その三

シスターメリー・パトリシア久野

ノートルダム小学校の体育祭に行ったときのことです。 遠くから笑顔で近づいて来る女性がいました。そして「私はAです。子供が今ここの○年生です。私は今、本名の韓国名を名乗っています」と話しかけてきました。30年ほど前、高校三… 続きを読む

「貰い過ぎています」

シスター ルース 森

「貰い過ぎています」 7月の初め、私は名古屋の中部空港の出発ロビーにいました。搭乗までにかなりの時間があるので、売店でお茶を買うことにしました。カウンターに行くと、お茶とお菓子の袋を持った女の子と、5ドル紙幣を手に持った… 続きを読む

父の姿   その一

シスターメリー・パトリシア久野

その方の息子さんが最近一月ほど、初めての海外旅行をされたそうです。無事帰国された息子さんの体験を色々聞かせてくださいました。そして最後に「妻には○○、娘には○○のお土産がありましたが私にはないんですよ」とおっしゃいました… 続きを読む

ブルーベリー

シスターメリー・パトリシア久野

修道院の庭でブルーベリーが紫に色着きました。高齢になり足がおぼつかなくて庭に出られないシスターのためそれを摘んできました。記憶のほうも定かでないその方は、喜んでそれを口にしながら言いました。 「これ、あなたが育てたのね」… 続きを読む

「2度苦しまない」

シスター ルース 森

「2度苦しまない」今年の暑さは異常だと誰もが感じ、言い合っています。朝の食卓でも「今日は何度なの?」、「38度の猛暑日になると、天気予報が言っていたわよ。」「本当にいやね。どうにかならないのかしら。」といった嘆きの会話が… 続きを読む

夏の日

シスターアン・ミリアム木村

夏の日  京都五山の送り火が消えると、「夏のお休みもおわりね」と、ひとりつぶやく。このつぶやきが誰かの耳に届いたとしても、声の主が「行く夏を」惜しんでいるとは決して思わないだろう。猛暑が続いてはいても、私の夏は恵みの日々… 続きを読む

8月6日

シスター ルース 森

8月6日 交換留学生として、外国から東京の大学に来ている若い友人が、帰国を前にして京都へ来るというので、駅まで迎えに行きました。新幹線を降りたところで、動かずに待っていてくれることになっていたので、簡単に会うことができる… 続きを読む

波と手

シスターメリー・パトリシア久野

小学生の時、服のまま海岸で波跳びをしていました。 太平洋から湘南の海岸に寄せて来る波が、突然 大きくなることを知らず、あっという間に足元を掬われ、波に呑みこまれてしまいました。 慌てて起き上がろうとしても、次から次と寄せ… 続きを読む

支えられて生きる

シスタージュディス鎌田

 人に会うために出かけた時のことです。バスを降り、横断歩道を渡ろうとすると信号が変わり始めました。急いで斜めに横切ろうとした時何かにつまずいて思いっきり倒れました。額が路面にぶつかった覚えがあります。急いで跳ね起きると、… 続きを読む

えごまの剪定

シスターメリー・パトリシア久野

毎日暑い日が続いています。昨年夏の今頃、グループで農作業をしている方々のところで一泊した時の事を思い出しています。 その日、夏の朝日が昇る前、朝4時半に集合してえごまの剪定に出かけました。 中心の一本はすでに切ってあり、… 続きを読む