1. HOME
  2. ニュース
  3. 2009年

ニュース

年: 2009年

ブルーベリー

シスター ルース 森

<ブルーベリー> 吉野弘の「祝婚歌」に、「正しいことを言うときには/ 少し控えめにするほうがいい/正しいことを言うときには/ 相手を傷つけやすいものだと/ 気付いているほうがいい」という言葉があるのに心が留まりました。 … 続きを読む

見えないものを見る

シスター ルース 森

見えないものを見る 金子みすずは童詩「星とたんぽぽ」に、「青いお空の底ふかく/ 海の小石のそのように/夜がくるまで沈んでる/ 昼のお星は眼にみえぬ。/見えぬけれどもあるんだよ/ 見えぬけれどもあるんだよ」と歌っています。… 続きを読む

イスラエル巡礼の旅より     その一

シスターメリー・パトリシア久野

手許に一枚の写真があります。十数年前、イスラエル巡礼の旅に参加した時のものです。 その時 嘆きの壁のある広場で、待ち合わせをしていました。 階段に腰を下ろして待っている間、ふと、横を見るとヨチヨチ歩きをし始めたような女の… 続きを読む

重陽の節句

シスターアン・ミリアム木村

重陽の節句 「シスター、二歳の女の子が、先日なくなりました。細菌性髄膜炎から脳死になって、去年11月から入院していた子で、シスターにもお話ししたことがあったかと思います。」 小児科医として歩み始めたばかりの卒業生が、大切… 続きを読む

ヤマアラシ

シスター ルース 森

ヤマアラシ カナダにいたとき、冬枯れの河原の木の上に座っている見慣れない動物を見つけたことがあります。猿ぐらいの大きさです。一緒に歩いていた友人が「ポキュパイン」だと教えてくれました。じっと孤独に耐えているような姿が印象… 続きを読む

シスターメリー・パトリシア久野

今 住んでいる岩倉修道院の周囲は、まだ自然豊かですので、思いがけないところで蛇に出くわすことがあります。 彼女は動物や昆虫は好きでしたが蛇だけは苦手でした。 ある時、お姉さんと一緒にテレビを見ていると蛇が映り、思わず「気… 続きを読む

おめでとう!恵まれたメグ!

シスターアン・ミリアム木村

おめでとう!恵まれたメグ!  昨年結婚した一人の卒業生が、初めての赤ちゃんを修道院に連れてきてくれた。付き添ってきたお母さんも同じく学園の卒業生で、彼女にとってはうれしい初孫だ。 「シスター、無事に生まれました。女の子で… 続きを読む

キリスト

シスター ルース 森

キリスト 暑い夏のことでした。私は北白川のバプテスト病院の玄関を出て、正門へ向かって斜面に作られた近道を下りて行きました。ふと見ると、途中の石垣に小さな男の子が寄りかかっています。私を見ると、「キリスト?」と聞きます。シ… 続きを読む

ほたる

シスターメリー・パトリシア久野

八月、その人の家の前で道路工事があったそうです。 まだ、自動販売機のない頃でした。 灼熱の太陽の下、真っ赤な顔で、汗だくだくになりながら工事をしている人を見て、その人はヤカン一杯に冷たい水を入れて差し出したそうです。 次… 続きを読む

ギフト

シスター ルース 森

ギフト カナダで刷新プログラムに参加していたときのことでした。帰宅の途中、凍っている道で転んで、左手首を骨折してしまいました。ギブスをして、病院から帰ってきた私に、プログラムのディレクターのシスターが、「この骨折はあなた… 続きを読む