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あるがまま

シスター ルース 森

あるがまま
  京都教区では、毎年、1月5日に司祭・修道者の集まりがあります。今年、この日のミサが行われる河原町の司教座聖堂に、もう一人のシスターと私が一番早く着いてしまいました。係りの神父様が私に、「ミサ中の『使徒の書簡』の朗読をしてもらえませんか」と尋ねられました。司教様をはじめ、多くの神父様方と修道者の皆さんが集まるミサでのこの役割は私にとって荷がかつので、普通なら辞退するのですが、係りの神父様がまた朗読者を探さなければならないご苦労を思い、「お引き受けします」と答えたのです。
  実は、その朝、2時間前に、宇治の黙想の家での8日間の年の黙想をおえたところでした。今回の黙想でこころに残った言葉の一つは「謙遜」でした。「へりくだる」ということではなく、キリスト教では「あるがまま」という意味です。祭壇への階段をあがり、朗読台の前にたって、朗読者としての私の役割は、使徒の言葉と思いが集まっている方々にはっきりと伝わるように努めるだけでよいだと思いました。あるがままの私なので、私の朗読のでき・ふできも、他の人々の批評も気にしなくてよいのだと平和な気持ちでした。
  自分の小ささや限界、成果も気にならず、神さまの平和と黙想会の小さな実りのひとつを味わったように思いました。