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カワセミ(翡翠)

シスター ルース 森

カワセミ(翡翠)
  1月には珍しい小春日和に、私は高野川の西側の土手をあるいていました。あたたかな日差しを身にあびて、生きる喜びがわきあがってくるのをかんじました。ふと見ると、川面へさし出ている1本の枯れ枝にちいさな鳥がとまっています。胸が茶色です。カワセミのようです。見ているうちに、カワセミは目にもとまらぬ早業で水にとびこんで魚をくわえて帰ってきて、頭をはげしく振っています。メイティングに備えているのでしょうか。魚をとり、おとなしくさせて、雌どりにうけとってもらってカップルになるのだと聞いたことがあります。
  私につられたように川の方に目をむける通りがかりの 赤ちゃんのカートを押す若い女性とその母親らしいカップルに、「カワセミがいるのです」と、言い終わらないうちに、カワセミは青緑色の羽を陽に輝かせて飛び立ちました。
  「きれい!初めて見ました。今度はもっと気を付けて川をみます。」と「鳥の宝石」と呼ばれるうつくしい小鳥をみた喜びと感謝を述べる親子を見送って目をもどすと、カワセミはもう1度すこし遠くの枝にとまった後、見えなくなりました。しだれ柳の枝もほのかに青みがかって見える土手をあとにしながら、春も遠くないと感じたひと時でした。