1. HOME
  2. ニュース
  3. シスターの散歩道
  4. 「Our Ladies Angel」 にて  その二  ロザリオ

ニュース

「Our Ladies Angel」 にて  その二  ロザリオ

シスターメリー・パトリシア久野

アルツハイマーのシスター方の施設を案内してもらって洗濯場に行ったときのことです。

そこに沢山のロザリオがありました。ご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんが、ロザリオは珠の一つ一つを繰りながら祈るものです。その沢山のロザリオは洗濯をする服やエプロンのポケットの中に入っていたものだそうです。
いろいろな記憶がなくなっても祈りの習慣は残っていて、それをいつも身に着けていた人が多いということなのでしょう。祈りそのものを記憶していらしたかどうかは分かりませんが、その方の一部を見たように感じました。

人は皆老いていきます。以前テレビで、元気の良い高齢の女性がインタビューを受けているのを見ました。どうしてそのように元気なのか聞かれていたように思います。その女性は「私は年のことや病気のことは考えません。考えないことにしています。だから元気なのです」と答えていました。

逃げて考えないのか、考えた末そういうことに囚われないようにしているということなのか判然としませんが、考えても考えなくても、老いていきます。
元気なときにしっかりとそういうことについて考えておかなければ、老いや、病気に直面したときどうなるのかしらという気がします。

現在90を超えたある人のものを整理しているとき「良い年寄りになるには」という新聞から切り取られた記事がたくさん出てきました。ずいぶん古いものらしく、もう黄色になっていました。いつごろから集め始めたものか聞きましたら、20代から集めた記事ということでした。90歳を超えた現在、いろいろな意味で見事な生き方をしている高齢の方です。未来の形は現在の中にある‥‥。

飛躍するようですが突然、聖書の次の言葉が浮かんできました。
「私(キリスト)は あなた(父である神)からゆだねられた人、全てに、永遠の命を与えることが出来るのです。永遠の命とは、唯一の真の神であられるあなた(神)と、あなた(神)のお遣わしになったイエス・キリスト(私)を知ることです。」ヨハネ福音書、17章2節(イエス様の祈りより)

永遠の命とは何かのご褒美のように死後いただくものではなく、この世ですでに始まり、その喜びの中に生きていくものということです。
過去も未来も今、この時にあるということを心したいと思いました。