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姫百合

シスターメリー・パトリシア久野

花屋さんに姫百合があるのを見つけました。

「一本ください」と言うと青年の店員さんは沢山の中から一輪だけ花をつけているのを選んでくれました。
沢山花をつけているものもあり、「3輪くらいついているのがいいな」と思っていましたので多分、物足りない顔をしていたのでしょう「咲き始めると早いですよ」といいながら、1輪の花をつけた一本を丁寧に包んでくれました。

「何が早いのかしら」と思いながら空いたペットボトルに挿して飾ると一輪の姫百合でも部屋が華やぎました。

蕾は5つほどついてい、一つだけは微かに朱色がかっていましたが他は緑色をしていました。朱に色付いた蕾は咲いても他のは咲かないだろうと思っていましたが、2日目には朱色がかった蕾が咲き、他の蕾も色付いて2、3日でほとんど咲ききってしまいました。
そして花びらは ぱらぱらと散っていきました。

「咲き始めると早いですよ」と言ったあの店員さんの言葉の意味がやっとわかりました。
花の寿命がこんなに短いので花屋さんで見かけることも少ないのでしょう。

老舗の有名な花屋さんで、たった一本だけ買った客に、その一本を十分楽しんでもらえるように選んでくださった親切に感謝しました。

花を買うのだったらあのお店で、本当に花を楽しみたいときはあのお店で‥‥客と花との関わりを大切にされるあのお店で買おうと思いました。

「一期一会の思いで接する」という言葉をあの青年の姿に感じました。