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「ノット マイ ビジネス」

シスター ルース 森

「ノット マイ ビジネス」
 長くはない私のアメリカ滞在中に気づいたことの1つは、シスターたちが私の計画や予定について尋ねるとき、「ノット マイ ビジネス、バット…(私がとやかく言うことではないけれど…。私が関るべきことではないけれど…。)」と言ってから、自分の興味や気づき、望みなどを述べることでした。自分の立場をわきまえていて、相手を尊重する控えめな姿勢のように思われ、好ましく感じたのでした。それ以来、「ノット マイ ビジネス」という言葉は、他の人が自分から話さないかぎり、立ち入った質問をしないこと、また、他の人に関して、勝手な想像や判断をしないことという私の自戒の言葉になりました。
 現在、修道院に訪問中のアメリカ人のシスターに「『ノット マイ ビジネス』という言葉は、よい意味合いで使われるのですか、悪い意味合いがありますか、中庸の言葉ですか。」と尋ねたところ、「声の調子が関係するけれど、中庸の言葉で、相手に答えるかどうかの自由を与える言葉だ」とのことでした。
 日常の生活の中で、この自戒の言葉が、私の心を平和に保ってくれているように思います