違い
　数年前のことですが、韓国ソウルのある修道院で3週間過ごし、大阪に帰ってきて、京都までのMK空港送迎バスに乗っていたときのことです。私の隣の席には、ヨーロッパから来て京都に住んでいるという青年が座っていました。彼も韓国を旅行して帰ってきたところだということでした。　
バスから見える家々の灯りを眺めながら、私はソウルに滞在していた間、韓国人のシスターたちから暖かく歓迎され、何くれとなく細やかな配慮をしてもらったことを感謝しながら、懐かしく思い出して、思わず、「韓国の人たちは親切ですね。」と、青年に言いました。青年は微笑んで、「ええ」と答えた後、「日本人も親切ですよ。」と言いました。そして、ちょっと間があって、「でも、韓国の人は、頼まないのに親切にしてくれます。雨が降っているとき、横断歩道で信号が変わるのを待っていて、ふと気がつくと傘を差しかけてくれています。日本人は、頼むと、本当に親切にしてくれます。」と言いました。両方の国に好意を寄せている1人の外国の青年が、韓国人と日本人の違いを述べた言葉として興味深く聞いたのでした。
最近、私たちの周りにも、かなり多くの外国の人々が住み、顔を合わせ、一緒に仕事をする時代になりました。お互いの違いや良さを知り、認め、それを豊かな恵みとして、共に生きていきたいと思います。