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道べから

シスター ルース 森

道べから
 去年の秋、散歩の道で見たことのない植物に出会い、実を採っておきました。小さなホウズキ型の実の外側はもう網状になっていました。今年7月、その小さな種を蒔いたところ、思いがけなくたくさんの芽が出ました。毎日のように間引いていった後、2鉢に3、4本にして育てたところ、それぞれ花芽がつきました。ところが2つの鉢とも、1本だけが大きくなって行き、最後に1つの鉢の1本だけが残りました。この1本は枝分かれして、50センチにも成長し、毎日、4つ、5つもの花を咲かせます。浅い5弁で、直径4センチぐらいの青みがかったフジ色の花です。この1本は共に芽生え、育った仲間のエネルギーを一身に受けて生きているような気がします。
 思えば、私たち1人ひとりも、周りの人々や物たち、何よりも、神さまからの愛と力を戴いて、日々生きているのだと思います。
 1人の友人のお陰で、この花の名はオオセンナリだと分かりました。江戸時代に日本に入って来て、黒ホウズキとも呼ばれるとのことです。