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聖母月

シスター ルース 森

聖母月
 教会では5月を聖母月として、キリストの母マリアを祝う古くからの習慣があります。
大天使ガブリエルから神の御子の受胎を告げられて驚くマリアに、大天使は、「神におできにならないことはありません。」と言います。この言葉を信じたマリアは、「私は主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」(ルカ1・28)と答えて、神のご計画を受け入れます。 そして、この御子に関して思いがけない出来事が起こるたびに、マリアはすべてを心に納めて、思い巡らしていました。(ルカ2・19)
 ある会合で、ベトナムからのシスターが「私たちは『塞翁が馬』という故事を知っているので、決して希望を失わない。」と話されるのを聞いたことがあります。「塞翁の馬が逃げたが、北方の駿馬を率いて戻って来た。喜んでその馬に乗った息子が落馬して足を折ったが、そのため戦士とならず命長らえた」という故事です。
 イエス様が私たちのために十字架に掛けられて命を捧げてくださったときも、マリアは
その十字架の元に、数名の婦人たちと一人の弟子とともに、神を信じてしっかりと立っていました。
 生涯を通じて神への信仰を貫いて生きた聖母マリアに倣いたいと思います。