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すべてを善に

シスター ルース 森

すべてを善に
 長崎へ巡礼したときのことでした。ある朝、私は集合時間を間違えて、他の参加者を待たせてしまいました。大急ぎで駆けつけた私を皆は笑い、それから私に冗談を言ったり、ちょっとからかったりするようになり、私たちはすっかり親しくなりました。私の顔と名前も覚えられて、巡礼の間中、いろいろな役割がまわってきて、私が皆の前に立つと、なんとなく笑いがこみ上げてくるようで、楽しい雰囲気になったのです。
 私は1つのお話を思い出しました。「あるところに、毎朝、天秤棒を担いで川からの家まで水を運ぶ男がいました。天秤棒の片側の桶にはひびが入っていて、家に着いたときには、水は半分しか残っていないのです。ひびの入った桶は自分の不完全さと働きの悪さを悲しみ恥じて、ある時、『私は半分しか水を運べず、あなたに余分な労働をさせて申し訳ありません。』と、男に謝りました。男はひびのある桶に、『道のお前の側にだけ花が咲いているのに気づかなかったかい。お前が水をこぼすのが分かったので、私はお前の側に花の種を播いたのだよ。お前が毎朝、水をやってくれるので、いつも食卓に美しい花が飾れるのだよ』と言いました。」
 聖アウグスチヌスが言ったように、神さまはすべてを善に変えてくださるお方です。