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シャロームメモ33

シャロームメモ

2021.8.18

第33号

 

 

  • 「シャローム平和のための祈りのセンター8月の意向」を共に祈りましょう

 

「シャローム平和のための祈り」は世界中のSSNDが毎月の各日に交代で担当している、世界平和のための祈りです。日本の担当は毎月の23日です。4月20日に行われたSSND日本将来計画会議の決定により、「シャローム平和のための祈り」を日本の4共同体が月交代で担当することになりました。(「お知らせ」2021-28 4.28発行 参照)今月は小竹藪町修道院の担当です。

 

9月は本部修道院の担当になります。共同祈願の締め切りは9月16日(土)ですので、

よろしくお願いいたします。

 

  各祈りの後に全員で右を唱えてください。「主よ、私たちの祈りを聞き入れてください」

 

  • 私たちが、戦争や核のない平和な世界の実現を目指し、戦争を体験した世代も、戦争を知らない世代も心を合わせて『二度と戦争をしない』決意を共にし、世界にこの思いを発信し続けることができますように。

 

  • 主よ、広島・長崎の原爆を始め、核兵器の使用、核実験、ウラン鉱山、原発事故などによる被ばくで亡くなられた方々を、あなたと共にある永遠の安らぎに迎え入れてください。被ばくにより健康を害し、今なお困難な生活を強いられている方々には必要な助けが与えられますように。

 

  • 被爆者による体験の分かち合いと平和を希求する人々の努力により、原爆投下から76年目の今年、ようやく核兵器禁止条約が発効しました。55ヶ国が批准していることに感謝します。日本が一時も早く条約に批准し、核保有国の批准への動きを促進する力となれますようお導きください。

 

  • ミヤンマーの平和のために祈ります。国軍のクーデターから半年余り、国軍と市民の対立は深まるばかりです。一日も早く事態が鎮静化し、一般市民が平常な生活を取り戻すことができますように。そのためのASEAN諸国の協力が実を結びますように。

 

  • オリンピック閉幕と共に日本国内でもコロナ感染が急増し、連日感染者数が最多を更新してます。医療現場のひっ迫に解決の道が開けますように。第5波の発症は40代、50代が中心になっていること、非正規雇用の立場が多い女性にとって生活が益々苦しくなっていること、一人住まいの高齢者の孤立化が進んでいることなど、コロナの広がりによる多様な課題への取り組みにあなたの導きと助けをお与えください。

 

  • 『経済大国』日本の貧困が深刻な課題になっています。7人に1人の子どもが貧困状態に陥り、健やかな成長が妨げられています。国の生活や文化水準を下回る環境で生きなければならない子どもたちは、差別に晒され、未来に希望を持つことができません。私たちがこの現状をより深く知り、子ども食堂、放課後教室、親とのかかわりなどの支援の取り組みに協力し、祈ると共に、状況改善に尽くすことができますようお導きください。

 

  • 家庭は愛し愛されること、交わること、思いやること、癒し癒されることなど、人間であることの基本を体験的に学ぶ場です。けれども近年社会を覆う経済最優先、上昇志向、個人主義などの価値観により、家庭本来の在り方が蝕まれてきているのが現実です。個々の家庭が人を育む場、生かす場としての本来の使命を取り戻すことができますよう、照らし導いてください。苦しんでいる家庭があなたの愛で癒されますように。

 

2.『被造物を大切にする世界祈願日』と『すべてのいのちを守るための月間』

 

  教皇フランシスコの呼びかけに応え、日本のカトリック教会では2016年以来、9月の第一日曜日『被造物を大切にする世界祈願日』と定め、2020年以来9月1日から10月4日(アシジの聖フランシスコの記念日)を『すべてのいのちを守るための月間』として祈り、行動することを励ましています。

実はこの実践はエキュメニカルな取り組みです。正教会は1989年から9月1日を『被造物のために祈る日』としており、2007年からはキリスト教諸教会が9月1日から10月4日を『被造物保護期間』としてきました。教皇フランシスコが9月1日を『被造物を大切にする世界祈願日』と定められたのは『ラウダートシ』が発布された2015年です。カトリック教会が9月1日から10月4日を『被造物の時節』と定めたのは2019年のことです。

自然環境が存続の危機に瀕している今、キリス教の諸教会が造られたすべてのもののために一致して祈り、行動していることは大変心強いことです。私たちもこの世界規模の祈りと行動のムーブメントに参加して行きましょう。

 

3.『ラウダートシ行動計画』の発足

 2021年5月25日、教皇フランシスコは今年から始まる7年間のプロジェクト『ラウダートシ行動計画』(ラウダートシが目指す7つの目標達成への取り組み)の発足を発表されました。7つの目標は以下の通りです。

  • 地球の叫びへの応答 ②貧しい人の叫びへの応答 ⓷エコロジカルな経済への移行 ④持続可

能なライフスタイルの採用 ⑤エコロジー教育 ⑥エコロジカルな霊性の醸成 ⑦共同体としての取り組みと参加型行動の推進

 

目標達成への努力は各個人に呼びかけられていることであると同時に、その努力を実りあるものとするには共同体としての営みが欠かせません。教皇は、地球上に住むすべての人々を以下の7共同体/グループに分け、プロジェクトへの参加を呼び掛けられました。

  • 家族 ②カトリックの小教区と司教区 ⓷教育機関 ④医療機関 ⑤信徒グループや市民団体 ⑥経済セクター ⑦修道会

 

教皇の呼びかけを受け、本会でも総評議会が祈り、話し合い、会としての参加を決定しました。具体的行動の詳細は、本会のシャローム組織が担うことになり、『すべてのいのちを守るための月間』(9/1~10/4)に始める祈りのプロセスが送られてきました。追って資料をお届けいたしますので、よろしくお願いいたします。

 

4. お知らせ

 

9月は≪連帯の省察≫はありませんが、その代わりに『ラウダートシ行動計画』の省察を共同体として進めていただくようお願いいたします。