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2種類のサボテンとの出会い

シスタージョアンナ徐

 

 サボテンの中でも、時々、どちらがどちらかと見間違える花にシャコバサボテンとカニサボテンがあります。両種とも、一年前から私の部屋の住民となりました。

  シャコバサボテンことクリスマスカクタスとは35年前、ボルティモア(北米)で過ごしたクリスマスに初めて出会いました。色は白、濃いピンク、オレンジ、朱色と華やです。このサボテンのふるさとは南米ブラジルのオルガン山脈です。シャコバサボテンの開花時期は10月頃か1月ごろ、他方、カニサボテンは12月頃から3月頃だと言われています。今では少しずつ両者の違いを見分けられるようになってきました。また育て方も比較的簡単ですし、寒々となりがちな冬の室内を華やかに彩ってくれます。

 ところで、私の修室の洗面台には、こぶりのシャコバサボテンが置かれています。そのサボテンに向かって、毎日同じことばを繰り返します。「元気ですか、シャコバさん」、そして、成長具合はどうか、土の濡れ具合はどうかと丁寧に観察していきます。いくつつぼみが出来、いつごろから咲くのかとその成長を待つのも楽しみの一つとなっています。この頃はうっすらとピンクがかったつぼみを膨らませてきました。このサボテンとの関わりを通して,生きとし生けるものの命の尊さや不思議さを深く感ずるようになってきました。

 11月も下旬となり、まもなくアドヴェント(待降節……今年は11月29日から)を迎えます。その頃になれば私の修室のサボテンも見事な花を咲かせてくれるでしょう。

「あなたの美しく咲く姿が見たいの。クリスマスイヴには、まぐさ桶に眠る幼子イエスのそばにあなたをそっと飾りましょう」。